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カーポートの費用相場は?1台・2台用の目安と、本体以外にかかる費用の内訳

カーポートのカタログを見て「本体10万円台から」と書いてあったのに、外構会社の見積もりでは50万円、60万円と返ってきて戸惑っていませんか。

このギャップには理由があります。カーポートの費用は、屋根と柱の「本体価格」だけでは終わらないからです。柱を固定する基礎工事、車を停める土間コンクリート、既存物の撤去や残土処分。これらが積み上がって、はじめて「設置してすぐ使える状態」の総額になります。

この記事では、まず1台用・2台用の費用相場の目安をお伝えし、そのあとで「本体以外に何がいくらかかるのか」を分解します。金額はすべて外構専門メディアの相場データにもとづく目安で、断定できない部分は正直に「目安」と書いています。ご自身の見積もりと突き合わせる基準として使ってください。

なお、カーポートとは屋根と柱だけで壁のない駐車スペースのことで、四方を壁で囲うガレージ(車庫)とは別物です。この記事は前者、アルミ製のカーポートを前提にしています。

この記事の目次

カーポートの費用相場は「1台用10万円台〜・2台用50〜120万円」が目安

カーポートの費用相場は「1台用10万円台〜・2台用50〜120万円」が目安
※イメージ画像です(実際の施工写真ではありません)

まず全体像です。工事費込みのカーポート設置費用は、1台用でおおむね10万円台〜、2台用で50〜120万円程度が一般的な目安とされています。同じ「カーポート」でもこれだけ幅があるのは、台数・サイズ・屋根材・雪や風への強さ(後述する4つの要素)で価格帯が大きく動くためです。

参考までに、駐車スペースそのものを仕上げる土間コンクリートは、1台分で約23〜36万円、2台分で約46〜72万円程度が目安です。カーポートを付けるなら、この土間コンクリートも合わせて考える必要があります。

図解

ここで押さえていただきたいのは、カーポート本体と土間コンクリートは”別の工事”だということです。すでに駐車場がコンクリートで仕上がっている場所に屋根だけ足すなら本体+基礎工事で済みますが、砂利や土のままの場所に新設するなら、土間コンクリートの費用が上乗せされます。カタログ価格が安く見えるのは、この土間コンクリート分が入っていないからです。

もう少し引いた視点も添えておきます。外構工事全体では、株式会社ソーラーパートナーズが運営する調査(6,917件・2023〜2025年)で2025年の新築外構の平均が234.2万円5年間で約32%上昇しています。資材価格と人件費の上昇はカーポートのアルミ材や工事費にも波及しており、「数年前に付けた知人の話」を基準にすると、いまの見積もりとの差に驚くことになります。相場は動いている、というのが前提です。

カーポートの費用を左右する4つの要素

同じカーポートでも、見積もりが10万円台になるか100万円を超えるかは、次の4つの要素でほぼ決まります。見積もりを読むときも、この4点がどう設定されているかを見ると中身が理解できます。

要素 費用への効き方 見るべきポイント
①台数・サイズ 1台用→2台用で本体・基礎・土間コンクリートがまとめて増える 何台停めるか、車のサイズ(ハイルーフ車は高さ要注意)
②屋根材 ポリカーボネート板は標準的。折板(金属)屋根は頑丈だが高くなる 明るさ・熱線カット・耐久性のどれを優先するか
③積雪・耐風圧の性能 積雪20cm対応と50cm対応、耐風圧を上げると本体価格が上がる 設置地域の降雪量・強風の有無
④基礎・オプション 基礎の数・地面の状態、サイドパネルや照明で加算 地中に障害物がないか、後付けオプションの要否

もっとも効くのは①の台数・サイズです。 1台用から2台用にするとき、増えるのは屋根の面積だけではありません。柱の本数と基礎の数が増え、その下に打つ土間コンクリートの面積もほぼ倍になります。つまり「あと1台分」は、屋根の値段以上に総額へ跳ね返ります。

②の屋根材は、多くの製品で標準がポリカーボネート板です。明るさを保ちつつ紫外線を大きくカットでき、費用と性能のバランスが良いためです。一方、金属の折板屋根は光を通さず頑丈で、店舗や積雪地で選ばれますが、本体価格は上がります。

③の積雪・耐風圧の性能は、地域で判断が分かれるところです。名古屋市は豪雪地帯ではありませんが、近年はまとまった雪が降る年もあります。標準仕様(積雪20cm程度)で足りるか、積雪50cm対応にしておくかで本体価格が変わるため、「万一の雪でつぶれて買い直す」リスクと費用を天秤にかけて決めることになります。

④の基礎とオプションは、地面の状態に左右されます。地中にガラや古い基礎が埋まっていると掘削・撤去の手間が増えますし、サイドパネル(横風・雨の吹き込み対策)や照明、物干しを足せばそのぶん加算されます。

本体価格だけでは終わらない:基礎工事と土間コンクリートの費用

冒頭のギャップの正体が、この章です。カーポートを「停めてすぐ使える状態」にするには、本体のほかに次の費用がかかることが一般的です。

項目 費用の目安 内容
カーポート本体+組立 1台用10万円台〜/2台用50〜120万円程度 屋根材・柱・梁と、その設置工事
基礎工事 2台用で5〜15万円程度が別途のケースあり 柱を支えるコンクリート基礎。柱の本数で変動
土間コンクリート 1台分 約23〜36万円/2台分 約46〜72万円(35㎡で52万円前後)程度 1㎡あたり1.8〜2.2万円程度が目安。厚み・ワイヤーメッシュで変動
残土処分・整地 内容により別途 掘削した土の運搬・処分。高低差があると増える

※金額はいずれも業界一般の相場の目安です。実際の費用は敷地条件・搬入経路・地域によって変わります。

たとえば「2台用カーポートを、砂利敷きの駐車場に新設する」場合を考えてみます。本体+組立で70万円前後、基礎工事で10万円前後、そこに2台分の土間コンクリートで50万円前後。合計すると130万円前後になり、カタログの本体価格の印象とは大きく離れます。逆に、すでに土間コンクリートが打ってある駐車場に屋根だけ後付けするなら、本体+基礎の80万円前後で収まることになります。

土間コンクリートの単価で見落としやすいのが、表から見えない下地の仕様です。1㎡あたり1.8〜2.2万円程度という単価には、砕石を敷いて締め固める工程や、ひび割れを抑えるワイヤーメッシュが含まれているかどうかで差が出ます。ここを薄くすればその場は安く上がりますが、数年後のひび割れや沈下として表面化します。見積もりの単価だけでなく、「何が含まれた単価なのか」を確認する価値があります。

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屋根だけの後付けか、土間コンクリートから新設かで費用は大きく変わります。駐車スペースの状態を見たうえで、必要な工事とおおよその費用をお伝えします。

【費用シミュレーション】カーポート設置の総額モデルケース(イメージ)

【費用シミュレーション】カーポート設置の総額モデルケース(イメージ)
※イメージ画像です(実際の施工写真ではありません)

言葉だけでは総額の実感が湧きにくいので、ここまでの目安を使って3パターンを組み立ててみます。

※以下は実際の施工事例ではなく、本記事で示した相場の目安から積み上げたモデルケース(イメージ)です。 敷地の高低差・搬入経路・既存物の有無・製品グレードによって、実際の金額は上下します。ご自身の敷地での正確な金額は現地調査が必要です。

ケースA:屋根だけ後付けする(約80万円/税抜・イメージ)

すでに土間コンクリートで仕上がった2台分の駐車場に、あとから屋根を足すケースです。

工事内容 金額の目安
カーポート2台用 本体+組立 68万円
基礎工事(柱まわり) 10万円
諸経費・運搬 7万円
合計 85万円

土間コンクリートが不要なぶん、費用を抑えられるパターンです。「駐車場はあるけれど雨よけがほしい」という後付けニーズはここに当たります。

ケースB:砂利の駐車場に新設する(約135万円/税抜・イメージ)

砂利敷きだった2台分のスペースを、土間コンクリート+カーポートで一体的に仕上げるケースです。

工事内容 金額の目安
カーポート2台用 本体+組立 68万円
基礎工事 10万円
土間コンクリート(2台分・約30㎡) 50万円
残土処分・整地・諸経費 12万円
合計 140万円

最頻出はこのパターンです。カタログの本体価格だけを見て「50万円くらい」と見込んでいた方が、実際の見積もりで戸惑うのは、この土間コンクリートと基礎の差分(約70万円)が理由です。

ケースC:1台用をコンパクトに新設する(約55万円/税抜・イメージ)

1台分のスペースに、標準的な1台用カーポートと土間コンクリートを新設するケースです。

工事内容 金額の目安
カーポート1台用 本体+組立 22万円
基礎工事 6万円
土間コンクリート(1台分・約15㎡) 27万円
諸経費・運搬 5万円
合計 60万円

この3つを並べると、金額の差がどこから生まれているかが見えてきます。本体価格の差よりも、土間コンクリートを打つか・何台分かのほうが、総額を大きく動かしているのがわかります。ご自身の状況がどのケースに近いかを見当づけてから見積もりを取ると、「なぜこの金額なのか」を業者と話し合えるようになります。

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カーポートの費用を抑える方法と、削ってはいけない部分

予算を抑えたいとき、効果が大きい順に挙げると次のようになります。ただし、削ると後悔する部分もあるので、線引きが大切です。

費用を抑えやすい方法は、まずサイズと台数を必要十分に絞ることです。使わない余白のためにワンサイズ大きくすると、本体も土間コンクリートも増えます。次に屋根材や柱の色・オプションを標準仕様にすること。サイドパネルや照明は後付けもできるため、初回は必須のものだけにすると初期費用を抑えられます。そして既存の土間コンクリートを活かすこと。使える駐車場が仕上がっているなら、屋根だけの後付けにすればケースAのように大きく変わります。

一方で、削ると後悔しやすい部分もあります。

抑えてよい部分

サイズを必要十分に絞る。照明・サイドパネルなど後付けできるオプションは初回は見送る。屋根材や柱の色は標準仕様にする。使える既存の土間コンクリートは活かす。

!削ると後悔する部分

積雪・耐風圧の性能。土間コンクリートの下地(砕石・ワイヤーメッシュ)。水勾配と排水。これらはやり直しがきかず、雪で倒壊したり数年でひび割れる原因になる。

とくに積雪・耐風圧の性能を「安いから」で下げるのは危険です。 カーポートは雪の重みや台風の風を最初に受ける構造物で、性能不足による倒壊や飛散は、車や隣家への被害につながります。数万円の差をケチって買い直しになれば、かえって高くつきます。

土間コンクリートの下地と排水も譲れません。砕石の転圧や水勾配は、コンクリートを打ったあとではやり直せません。雨のたびに水が溜まる駐車場は、そのあと何十年も付き合うことになります。表から見えない部分こそ、見積もりで確認する価値があります。

カーポート設置の見積もりで確認したいチェックリスト

見積もりを受け取ったら、金額の合計を比べる前に、次の項目が明記されているかを確認してください。ここが「一式」でぼかされている見積もりは、後から追加が出やすくなります。

製品の型番・メーカー名:本体の品番と、積雪何cm対応・耐風圧の仕様が書かれているか

基礎工事の有無と数量:柱の本数分の基礎が計上されているか、別途なのか

土間コンクリートの仕様:面積(㎡)、厚み、ワイヤーメッシュの有無が書かれているか

残土処分・整地:掘削した土の処分費が含まれているか、別途か

保証の範囲:本体メーカー保証と施工保証の年数・対象が書かれているか

「型番が書いていない」「土間コンクリートが一式でひとまとめ」という見積もりは、遠慮せず内訳をお願いしてください。まっとうな会社なら数量と仕様を出せます。とくに製品の型番は、口頭で「同等品です」と言われた場合ほど書面で確認しておくべきです。同じメーカーの同じシリーズでも、積雪20cm仕様と50cm仕様では価格が変わります。

カーポート設置の流れと工期の目安

最後に、問い合わせから完成までの流れです。全体の期間感を知っておくと、車の乗り入れ開始日から逆算して動けます。

カーポート設置の流れ

1

問い合わせ・現地調査

駐車スペースの寸法・地面の状態・高低差・搬入経路を確認。ここで概算の幅と工事内容が決まる。

2

プラン・見積もり

製品の型番・積雪仕様・土間コンクリートの数量を明記した見積もりを受け取る。ここで仕様を比較する。

3

契約・製品発注

仕様を確定して契約。カーポート本体はメーカー発注のため、納品まで数日〜数週間かかることがある。

4

着工・施工

基礎・柱の設置、土間コンクリートの打設。屋根のみなら1〜2日程度、土間コンクリートを含むと数日規模。

5

完了・引き渡し

保証書を受け取る。土間コンクリートは養生のため、打設後は数日〜1週間ほど車を乗り入れられない。

工期で見落としがちなのが、土間コンクリートの養生期間です。打設したその日に車を停められるわけではなく、固まるまで数日から1週間ほど乗り入れができません。「屋根が付いたのに車が停められない期間」が生じるため、引っ越しや車の納車日と重なると困ります。工程は早めに確認しておいてください。

もうひとつ、カーポートは建築面積に含まれ、条件によっては建築確認申請が必要になる場合があります。とくに防火地域・準防火地域では規模にかかわらず申請が必要になることがあるため、設置予定地の条件を業者に確認しておくと安心です。

まとめ:カーポートの費用で失敗しないために

要点を整理します。

カーポートの費用は、1台用で10万円台〜、2台用で50〜120万円程度が目安ですが、これは本体+組立の話です。実際に「停めてすぐ使える状態」にするには、基礎工事(2台用で5〜15万円程度が別途のケース)と、土間コンクリート(2台分で約46〜72万円程度)が上乗せされることが一般的です。カタログ価格と見積もりのギャップは、ここから生まれます。

費用を左右するのは、台数・サイズ、屋根材、積雪/耐風圧の性能、基礎・オプションの4つ。抑えるならサイズと後付けオプションを絞り、積雪・耐風圧の性能と土間コンクリートの下地・排水は削らない。この線引きが、数年後の後悔を防ぎます。見積もりは、製品の型番・基礎・土間コンクリートの仕様が明記されているかを確認してください。

株式会社Energyは、名古屋を拠点に地盤調査・解体から基礎・外構・左官まで自社で一貫して手掛けており、カーポートの設置も土間コンクリート・排水まで含めて対応しています。営業課・工事課・業務課の3課が1件の工事を担当し、施工工程と品質管理をデータ化することで、担当する職人による仕上がりの差を抑える体制をとっています。一般建設業(愛知県知事許可(般-8)第109148号)および特定建設業(愛知県知事許可(特-8)第109148号)を取得しています。

お手元の見積もりが妥当かどうかの確認だけでも構いません。現地を見たうえで、必要な工事とおおよその費用をお伝えします。


よくある質問

Q. カーポートの本体価格と設置費用は何が違うのですか
本体価格は屋根材・柱・梁といった製品そのものの価格です。設置費用は、それに加えて組立工事・基礎工事・土間コンクリート・残土処分などを含んだ「使える状態にするまでの総額」です。カタログの本体価格が安く見えても、実際の見積もりが高くなるのはこのためです。
Q. 1台用と2台用で費用はどれくらい変わりますか
一般的な目安として、工事費込みで1台用は10万円台〜、2台用は50〜120万円程度とされています。台数が増えると屋根だけでなく柱・基礎の数と土間コンクリートの面積も増えるため、本体価格の差以上に総額が上がります。
Q. すでにある駐車場に屋根だけ後付けできますか
できます。土間コンクリートで仕上がった駐車場であれば、本体と基礎工事だけで済むため、土間コンクリートから新設する場合より費用を抑えられます。ただし地中の柱位置に配管などがないか、現地での確認が必要です。
Q. 積雪や強風に強い仕様にすると高くなりますか
高くなります。積雪20cm対応と50cm対応、耐風圧の強い仕様では本体価格が変わります。ただし性能不足による倒壊・飛散のリスクを考えると、設置地域の降雪・強風の状況に合わせて選ぶことをおすすめします。安さだけで性能を下げると、買い直しでかえって高くつくことがあります。
Q. カーポートの設置に建築確認申請は必要ですか
建築面積や地域の条件によっては必要です。防火地域・準防火地域では規模にかかわらず申請が必要になる場合があります。設置を検討している場所の条件を業者に確認してください。
Q. 見積もりは何社から取るのがよいですか
2〜3社が現実的です。大切なのは社数より、同じ台数・同じ製品グレード・土間コンクリートの有無をそろえて見積もってもらうことです。条件が違うと金額だけ比べても意味がありません。
Q. 工事期間中や施工後、すぐに車を停められますか
屋根の後付けのみなら1〜2日程度で使えることが多いですが、土間コンクリートを打つ場合は養生のため数日〜1週間ほど乗り入れができません。車の置き場所を一時的に確保する必要があるため、工程表で期間を確認しておいてください。

監修・執筆

村瀬 貴亮|株式会社Energy 代表取締役

2014年に株式会社Energyを設立。愛知県名古屋市を拠点に、土地の造成・基礎・外構を手掛けるビルド事業と、リフォーム・住設備・通信インフラを扱うライフサポート事業を展開。「選ばれ続ける生涯の『住』パートナー」を掲げ、引き渡し後も数十年単位で住まいを支える体制づくりに取り組む。

この記事を読んで気になる点があれば

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「この見積もりは妥当か」「土間コンクリートは必要か」「積雪仕様にすべきか」といった確認だけのご相談も歓迎しています。名古屋を拠点に、基礎・土間コンクリートまで自社施工でご案内します。

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